卒業を機に別れられて良かったです・・・
ナノコさん 20代
高校2年生の時からお付き合いしている同級生がいました。
ちょっとイケメンで、何か惹きつけるものがあるのか同級生や後輩からモテモテの彼氏。
そんな彼に不安を持っていたこともありましたが、「俺はナノコしか見てないし、他の子にモテても嬉しくないし」といつも言ってくれていたので、それがとても嬉しかったです。
まさに自慢の彼氏でした。
高校3年生になり、卒業後の進路を考えていた頃。
ふたりで進路の話になり、私は就職したいということを彼に伝えました。
彼は、調理師になりたいという夢があり、専門学校へ行くことを決めたと話しました。
そして、「進路はバラバラになるけどいつもナノコのこと考えてるし、会える時間も作っていきたい」ということと「調理師になれたら、ナノコと結婚したい」ということを伝えてくれたのです。
私は本当に嬉しくて、これ以上ない幸せを感じていました。
しかし、卒業も間近に迫ってきた頃から、彼の態度がそっけなくなっていきました。
デートをする回数や顔を合わせる時間も減っていき、私は寂しい思いをしていました。
何気なく話を聞いても、「卒業後は一人暮らしをするようになるから、その手続きとか忙しい」、「地元を少し離れるから、その土地に慣れておきたいからそこに通ってる」と言われ、私はそうなんだ、と納得せざるを得ませんでした。
その後もメールも電話も、学校で会った時さえもそっけないので、私も寂しさが限界にきてしまい、会えた時につい当たってしまいました。
「仕方ないのはわかるけど、もう少しだけ私のこと考えて」と泣いてしまい・・・
ワガママだなと思いながらも止められませんでした。
すると、黙っていた彼がぷるぷると震えだし、穏やかだった態度が豹変。
「俺だって新しい環境になれなきゃいけないから大変なんだ!なんで俺の気持ちわかってくれないんだ!俺だって辛いんだー!」
そう大声で叫んだと思いきや、号泣し始めました。
それはもう、男性がこんなに泣く姿は二度と見ることがないだろうというくらい。
先に泣いていた私も急に冷めてしまい、呆然としてしまいました。
まさかこんなに余裕がない人だったとは・・・
今まで大好きだったのに、泣き方が壮絶過ぎてひいてしまい、さーっと冷めていったのを覚えています。
結局、その後私から別れを切り出し、卒業式直前で別れることに。
私が卒業し就職してから数ヶ月経った頃、余裕が出来たのかわかりませんが彼から突然メールが来たこともありました。
しかし、すっかり彼のことは過去の話になっていたため、完全無視。
今では青春時代の懐かしい思い出となっています。