彼の夢を応援するために別れた女性の切なすぎる体験談

彼の夢を応援したいから・・・

あじこさん 20代 女性

私と彼が付き合いだしたのは、互いに高校生の時でした。
私が1歳年上だったのですが、どうにも彼のほうがしっかりしていて学校でも人気者でした。

私は地元の専門学校に進学しました。
そして1年が過ぎ、彼が進学する頃、相談があると言われたのです。
なんでも相談し合あえる、話し合いの多いカップルだったと思います。

いつものことだと何気なく、どうしたの?なんて気軽に聞き返したことを今でもはっきり覚えています。

彼は唐突に「自分は、県外に進学することにしたから、3月で別れよう」と言い切ったのです。
言い出されたのは3月まであとわずかの12月。

そこからは長い長い話し合いでした。

まずいつから考えていたのか?なぜ黙っていたのか?遠距離でもやっていけるのではないか?・・・と、彼を追い詰めるような言葉が勝手に次々と溢れだしてしまいました。

考えていたのは私が進学する頃、黙っていたのは少しでも楽しい時間を過ごしていたいから、遠距離でもやれると思うけれど中途半端な結果にはしたくない。

彼の答えは、高校生とは思えないくらいしっかりと考え抜かれたものでした。
ここまで言い切られては私も何も言えませんでした。

彼が一度決めたら譲らない人間であることを知りすぎていたからです。

それから3月まで、とにかく終わってしまうことは互いの中で禁句としました。
このまま続いていくかのようにデートをしましたし、連絡のやり取りも特に変えませんでした。

そして引っ越しの日の前日、「今までありがとうございました」と頭を下げて、2年ほどの恋を失いました。

そんな彼は今では立派な救命救急士になって仕事をしています。
夢をしっかり叶えてくれました。
やっぱり格好いいなと今でも思っています。



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